ガジュマルの船とは


【設立趣旨】

 

1 趣 旨  

 今日、さまざまな依存症への回復支援や啓もう活動が国や自治体でも進められています。しか

し、日本社会では、未だ依存症を含む精神疾患に対する差別があり当事者が病気を認めて治療に

つながることが困難です。また依存症という病気は自業自得という偏見もある上、自己責任や自

立が強調される風潮の中で、医療や福祉制度を利用して回復を目指すという選択肢を知らない当

事者もいます。私たち設立メンバーは、依存症からの回復経験者や当事者の友人として、生きづ

らさを抱える人が孤立せず、仲間とつながる活動をための活動をそれぞれが行ってきました。そ

して孤立している依存症者も、同じような経験を持つ仲間や友人には心を開いてつながる可能性

が高いことを身をもって経験してきました。

 また摂食障害を持つ人に関しては、他の依存症とは違って症状を隠しながら社会生活をしてい

る人も多く、周囲も病気に気づかないことがあります。近年では摂食障害を抱える人の年齢も性

別もさまざまで、就労や子育て、介護や自分自身の老いという課題を持ちながら生活をしている

人もいます。症状を隠して生活し、社会的な役割を担っている場合も、孤独や生きづらさ、身体

の不調に悩んでいる人が多いことや、社会的な支援制度を知らないことで貧困に陥っているケー

スもあります。この度、志ある仲間が一つの法人を作ることによって、まだ苦しんでいる人に情

報と支援を届ける活動をし、当事者を主体として共に生活課題を分かち合い、解決策を一緒に考

えていける場を提供して、自分らしい生き方を模索する手助けをしていきます。また当事者への

支援とあわせ、啓発活動を通じて苦しい生き方に置かれている人たちを排除しない社会となるこ

とへの貢献を会の立ち上げの趣旨とします。

 

2 申請に至るまでの経過  

 私たちは、それぞれが各自ボランティアで摂食障害関連自助グループ、アルコール依存症者の

自助グループ、重複障がい者の自助グループの開催、ボディワークや合同ワークショップの共同

開催を行ってきました。その上で、当事者や関心をよせる市民が立ち寄れる居場所の開設や、相

談の場所を作るにはボランティア活動を発展させて一つの法人とすることが有効であると考えま

した。さらに、当事者の中で支援を必要な人には福祉制度の利用を支援するためには特定非営利

活動法人格を取得することが最適であると考えました。

 

 

2018年 11月 1日 

                          特定非営利活動法人 ガジュマルの船

 


サービス紹介

摂食障害および依存症当事者の自助会

勉強会

啓蒙活動

ボディワーク

各種セラピー

(タッピングタッチ、ヨガ)

 

相談業務(準備中)

・生活相談

・就労相談

 

相談支援事業所 シエスタ舎